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7 月 26

音楽関係で曲を紹介する際のタイトルの付け方を変えました。
今まではSingle/Albumタイトルとアーティスト名だけとしていましたが、
Albumの中のこの曲を是非紹介したい!って時にはCDタイトルとアーティスト名の間に曲名を入れるようにします。

というわけで、今日紹介するのはちょっと古い曲となりますが、安藤裕子安藤裕子の「隣人に光が差すとき」という曲。
安藤裕子を聴くようになってどれぐらい経ったのかハッキリとは覚えておりませんが、
多分「のうぜんかつら」(月桂冠のCMで使われていた曲)が聴くきっかけとなったので、それ以降です(笑)

安藤裕子の歌い方ってのは独特で、悪く言えば癖が強い。ダメな人はダメかもしれませんが、俺の場合はかなり気に入っています。最近では映画「自虐の詩」の主題歌になった「海原の月」とかが有名かもしれませんが(この歌も好きですよ)、一番好きな曲は?と問われたら、今現在は「隣人に光が差すとき」です。

これはシングルの曲ではなく、彼女のファースとアルバム「Middle Tempo Magic」(2004年発売)の中の曲ですが、堤幸彦監督の映画『2LDK』のエンディングテーマに採用されてます。堤幸彦監督といえば、「池袋ウエストゲートパーク」の監督でもありますが、安藤裕子は女優として出演しています。どうやらそこで気に入られたのかな?
また、一時は彼女のライブの締めくくりの流れでも歌われていた、ファンにとっては定番曲と思われます。
実際、安藤裕子ファンのブログとか話題をネットで見ると、「隣人に光が差すとき」が好きな人は多いみたい。俺を含めて。

さて、この曲の生い立ちですが、彼女を特集した番組か何かで本人が語っていたのですが、ある程度実体験らしいです。
まだ彼女がメジャーではなく、上を目指していた時の友達というかライバルというかが、先に脚光を浴びた際の想いなどが詰まっているみたい。

仲が良い友人や知人、身近な人間が成功して脚光を浴びる・・・
自分がまだ辿り着いていない、手の届かない場所にその人が立っている。
それはとても喜ばしい事なんだけれど、それが同じ目標を持った人間であればなおのこと、落ち込んだり、考えたり、葛藤する事は誰にでもあると思う。そんな気持ち、葛藤がこの歌から強く伝わってくる。

本人が語るところによると、これをきっかけにありのままを出せるようになったとか。
彼女にとっての分岐点となる作品なのかもしれない。

曲だけを聴いていると、もがいて、もがいて、それでも抜け出せない・・・ってイメージが強いかもしれない。でもその先に「自分はどうあるべきか」と考えられたら、それだけでも良いのでは?
この曲を聴いた人が、そういった状態から救われるといったら大げさかもしれないけど、少し楽になれると良いな、と思うわけです。

落ち込むときは落ち込めば良い。
悩むときは悩めば良い。
でもずっと落ち込んだり、悩んでなんていられないから、その先へ進むにはどうすれば良いか?
もがきながらでも進んで行きましょ。
この曲を聴くとそんな事を考えちゃいます。

今回は「隣人に光が差すとき」を紹介しましたが、このアルバムには他にもお勧めな曲が何曲もあるのですよ。俺にとっては少なくともあと5曲。
買って聴いて欲しいけど、レンタルでも良いから是非この「隣人に光が差すとき」と、このアルバムをもっと多くの人に聴いてもらいたい。

安藤裕子、かなりお勧めです。

安藤裕子 - Album『Middle Tempo Magic』OUT NOW
01. ロマンチック
02. 悲しみにこんにちは
03. サリー
04. BABY BABY BABY.
05. 黒い車
06. slow tempo magic
07. 水色の調べ
08. 忘れものの森
09. 眠りの家
10. ドラマチックレコード
11. 隣人に光が差すとき
12. 聖者の行進